映画『審理』再公開及び作品保存を求める署名、開始しました

   
  「裁判員制度広報用映画『審理』再公開及び作品保存を求める署名」、開始しました!

   http://www.shomei.tv/project-1240.html


 ■署名プロジェクトの詳細

 2009年8月7日、最高裁判所が、裁判員制度広報用映画『審理』の配信及び公共施設での貸し出し、上映活動の中止を決定しました。

 この作品は、『万引きはダメ!』など教育映画で文部大臣賞を受賞し、テレビでウルトラマンシリーズなど子ども達に向けて夢のある作品を送り出し、また旅情あふれる劇場用映画『旅の贈りもの 0:00発』など多数の作品を演出した映画監督・原田昌樹氏の遺作となります。

 『審理』は原田監督が癌で余命を宣告されていた中で、命を刻むようにして作っていった作品です。撮影が終わると、自宅では立っていられないほど身体を痛めていましたが、撮影現場の誰一人重い病気だと気づかなかったぐらい、気力を限界まで振り絞って作られました。

 映画の出来上がりは、そのような壮絶ともいえる本人の事情をかけらも見せず、裁判員に選ばれたごく普通の人々の視点で、裁判員制度に臨む人たちに、人が人を裁くのではなく、罪を裁くのだということをわかりやすく説いていました。

 重く、固くなりがちな裁判映画の中で、見る者の心をやわらかくするようなこの作品。「人を愛する気持を、ちゃんと作品の中に入れたいですね。生きてるものにはそれぞれ意味がある。登場人物は、たとえそれがどんな存在でも愛してますよ」と生前語っていた原田監督の姿勢がこの作品にも現れています。

 広報としてのみならず、一本の映画として、感銘を受けた人々も少なくありません。

 この作品が、裁判員の一人を演じた俳優の起こしたとされる事件を理由にして、公開がされなくなってしまっている状態にあることを、とても悲しく思います。

 そしてこの公開停止措置が、あくまで当面の自粛であり、容疑者への公的な判断が出て、それに対する世間の反応が静まったら、鑑賞可能な状況にしていただければということを、最高裁判所にはぜひにお願いしたいと思います。

 この意図に賛成してくださる方に、ぜひ最高裁判所宛の署名への参加をお願いします。

  今回の事件のことが落ち着いてからでは、裁判員制度の広報映画もまた新しいものが作られているかも知れません。広報としての最新の役割は終わっているかもしれない。しかし、先ごろ裁判映画の特集ということでCS日本映画専門チャンネルで過去制作された作品が放映される機会があったように、今後の再上映、再放映の機会に、この作品だけ欠番あるいは門外不出……という事態にだけはなってほしくないと思います。

 せめてこのことだけを、同じ思いを持っている人がいるのだということを伝えることが出来れば、と考えます。 

 尚、ご署名を最高裁判所、及び同長官に渡す際にはご本名でさせていただきますが、それ以外の目的での使用はいたしません。 なお、ご署名の際に「匿名にする」にチェックを入れることでサイト上での表示を匿名にすることができます。

 ぜひ、ご賛同の方はご署名くだされば幸いです。
 また、署名プロジェクトURL( http://www.shomei.tv/project-1240.html)、および上記の呼びかけ文いずれも、コピペ、回覧ご自由に行ってくださればと思います。

 
 付記
 署名は「署名TV」というシステムを使っておりますが、そこに入会などの登録をしなくても署名出来ますので、お気軽にご参加くだされば幸いです。