映画出演

PaPeRo2006-03-14

  藤原章監督の新作映画の撮影で光が丘へ。
  藤原さんの作品は前回の『寿司デカ』より俳優として出演しているが、今度の作品も同じ役である。しかし科白もなく1シーンだった前回とは比べ物にならないくらい出番も多いし、科白も覚えきれないぐらいある。
  この作品は「ガンダーラ映画祭」でも『野球人間』として一部が先行上映されたが、そこに主人公のプロフィールを場面として具体化するために差し込まれる予定分の撮影だ。
  昼から夕方にかけて病院のセットとして借りた場所で撮影は行われた。
  僕の役は医者。

  シナリオを読んで、いい加減な大人、というか適当に喋っている人、という印象を持ってそんな感じで科白を暗記していたのだが、いざ撮影現場に行ってみると、藤原監督は、「少年から見た大人」を映画の中でのリアリティあるものとして描き出そうとしているのがわかる。
  ひとつひとつの科白はすべて再構築され、真っ白になって取り組んだ。
  「ハナ肇のように豪快に笑ってください」「そこは原田芳雄のように」
  原田芳雄って、どうやるの?と思ったら、監督は口をニーッと横にあけたままガギグゲゴと言い、そんな感じで喋ると似るという。やってみたらたしかに「らしく」なったような気も。

  拙い演技で監督には迷惑をかけたと思うが、普段できない体験は楽しかった。
  公開は8月みたい。『寿司デカ』とセットでやるようです。
  
  主人公の母親役として、16日の『失恋論トークにもゲスト出演してくださる吉行由実さんがいらしたので、帰りは練馬の「四文屋」で打ち合わせ兼ねて呑む。
  東中野駅で新しいパスネット5000円ぶん買う。