2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

新刊出来たて先行発売

新刊『情緒論〜セカイをそのまま見るということ』。予定が一日早まって、本日見本が完成したので、版元の春秋社が明日我が家に着くよう発送してくれたとのこと。 楽しみです。 仕上がりは意外に重厚な感じで、レインボーカラーの帯もモノトーンのカバー写真…

「せつなさ」というお題

田口ランディさんからお借りした「せつないって、いいよね!」という言葉をキャッチフレーズに、新刊『情緒論』の刊行を待つばかりの私ですが、ここでひとつ皆さんに質問があります。 あなたが「せつない」と感じる瞬間、モノ、仕草、言動はなんですか? ぜ…

情緒に『論』をつけるなんて

『情緒論』の表紙オビに枡野浩一さんからコメントを頂いたのですが、そこに「情緒に『論』をつけるなんて」という一節があります。 それがそんなに意外なことなのかという発見がありましたが、思い当たる部分もあります。 昨年出した『失恋論』の感想が書い…

名づけえない「何か」

10月7日三時から神田三省堂で行われる『情緒論』出版記念トークイベント「せつないって、いいよね!〜中年二人、情緒を語る」の、出版社サイドで作られた惹句を紹介します。 ・過去でも未来でもない宙づりの風景――それはたとえば路上や駐車場の片隅に放置…

「情緒」に名づけるという行為

阿部嘉昭さんとの『情緒論〜セカイをそのまま見るということ』刊行記念トークショーですが、出版社サイドから「書名の他に、なにかトークイベントのタイトルを付けてほしい」と言われました。 出版社サイドから出てきていた提案は、 <「 切通理作『情緒論』…

「情緒論」せつないイベント&先行発売

新刊『情緒論〜セカイをそのまま見るということ』は、批評家阿部嘉昭さんの使う「不如意」という言葉が大切なキーワードとなっています。 「不如意」というのは、ままならない、もどかしい、ということを意味します。 それはつげ義春のマンガで、田舎の少女…

10月新刊 その名も情緒論

10月に入ってすぐ完成、第一週あたりで各書店に配本になる僕の新刊が『情緒論〜セカイをそのまま見るということ』です。春秋社からの刊行になります。 数年前に「群像」という文芸誌で変わった試みがありました。批評と小説のコラボレーションなのですが、ま…

ヱヴァの夏、日本の夏

出産が延期となったための7日からの東京行きは、ひとつは見沢さんの追悼の会および公演に伺うため、もうひとつはキネマ旬報9/1号のヱヴァンゲリヲン新劇場版の特集に原稿書かせていただいた関係で送ってくださった招待チケットで作品を鑑賞するため、で…