2008-01-01から1年間の記事一覧
あけましておめでとうございます。 昨年はご指導ご鞭撻ありがとうございました。 2008年は私にとっては、まずは七年前に出した『宮崎駿の<世界>』を文庫として上梓できた年でした。最新作『崖の上のポニョ』まで本一冊分新たに書き下ろしながらも、宮…
東映ヒーローMAXという雑誌で連載中の「仮面の世界」。東映ヒーローの作り手の皆さんにインタビューしながら作品批評していくページなのですが、いま出ている27号では、プロデューサーの堀長文さんにお話を伺いました。 若き日は助監督として深作欣二監督…
昨日、クリスマスイブにイベントするのは初めてでしたが、そんな日にあえて来てくださった方、ありがとうございました。 中村さんも、枡野さんも、クリスマスといえば思い出すのが「マッチ売りの少女」でした。 幻想の幸せを思い浮かべて死んでいく少女。 ク…
そろそろ日程も近くなってまいりました。 今年もロフトでクリスマスイベント行います。 今年はなんとクリスマスイブです。 「クリスマスに男女交際はいらないのか!?」というようなテーマで、ふたたび中村うさぎさんにおいで頂いてトークショーをしたいという…
ハヤタ隊員を見下ろし、ベータカプセルを落として語りかけるウルトラマン。 湖から浮上する青い玉にポーズをとりスペシウム光線を発射するウルトラマン。 はるか崖の下に落ちていく巨大ラゴン。 アントラーの磁力で吸い寄せられるウルトラマンの身体。 レッ…
あるブログで、以前新書版の『宮崎駿の<世界>』読んだときには、自分も宮崎アニメについてはマニアックに詳しいので、どうしても知識の部分だけ読み取ろうとしていたが、今回の文庫版は素直にその文体を楽しめたという人がいた。 なるほどなと思った。 実…
(4日のレポの続きです) 未来少年コナンが自作の舟で海を渡ってきたように、椰子の実の流れる海流に沿って我々日本人がやってきたと考える柳田國男。柳田が日本という国を外から見たように、宮崎駿も人間というものを外から見る契機を持ちたかったのかも知…
拙著『宮崎駿の<世界> 増補決定版』(ちくま文庫)刊行記念トーク「アニメ昼話 ポニョとハヤオを語りたおす!」、おかげさまで事前予約の方だけで百名近く、当日は満員の盛況で、用意した本も完売。感激しております。 休日の昼間、曇り空の下に足を運んで…
さて、いよいよ本日です! 『宮崎駿の<世界> 増補決定版』(ちくま文庫)刊行記念 「アニメ昼話 ポニョとハヤオを語りたおす!」 宮崎駿は<神>なのか? あるいは破綻した作り手か? 全作品に隠されたものをさぐる。 【出演】切通理作(著者) 竹熊健太郎…
竹熊健太郎、氷川竜介両氏をお迎えするイベント「ポニョとハヤオを語りたおす!」もついに明日になりました。 3日の文化の日の午後12時開場、13時開演です。 ぜひ皆さん、おいでください! 宮崎駿の<世界>。それは見ている自分の内側に広がる、現実に…
出たばかりの「サイゾー」誌で『ポニョ』の賛否を問う特集があり、町山智浩さん、宮台真司さん、東浩紀さん、宇野常寛さんと、そして僕もインタビューに答えています。 それぞれの論客が点数をつけているのですが、僕は「10点」つまり最高点で、だからなのか…
水魚の波を駆けるポニョの絵と共に、今回『宮崎駿の<世界>』文庫版の帯には「すべては動いている」という惹句を付けてみました。 あの、うごめく波と共に駆けるポニョの姿は、すべては動いていることの謳歌に見えます。 この文句は、もちろん「この世界に…
『宮崎駿の<世界> 増補決定版』(ちくま文庫)刊行記念 「アニメ昼話 ポニョとハヤオを語りたおす!」 宮崎駿は<神>なのか? あるいは破綻した作り手か? 全作品に隠されたものをさぐる。 【出演】切通理作(著者) 竹熊健太郎(サルでも描けるまんが教…
いま出ている「文学界」10月号に『文学の中性名詞 川端康成と坂口安吾から』を書かせていただきました。 小林秀雄、本居宣長の「もののあわれ」からロラン・バルト、柳美里、阿部嘉昭までを引用し、大文字の「I」ではなく小文字の「私」が生き延びてきた日…
『宮崎駿の<世界>』増補決定版、奥付では明日刊行となっています。 単行本の刊行日の記述はアバウトなことも多いですが、文庫や新書は毎月の刊行日が決まっているので、ほぼ正確。 皆さん、お近くの書店の文庫コーナーにお立ち寄りくだされば幸いです! 本…
『生物と無生物のあいだ』書評を午前十一時まで無事書きあがる。 わかりやすいとはいえ、自分とは畑違いの理系の本なので、いつもの書評より時間がかかった。 無事入稿し、ひと安心。 メモを整理する手順を一度スケジュール表にして三十分刻みに消化して完成…
ついに見本! 『宮崎駿の<世界>』増補決定版編集する 2008年10月04日13:52 担当編集の方が最寄り駅まで来てくださって、辞書のように分厚くなったちくま文庫版『宮崎駿の<世界>』手に取りました。 ゲラで何度も読んでいても、やはり手に取ると違います。…
『イキガミ』が面白かったので滝本智行監督の『樹の海』『犯人に告ぐ』のDVD見た。 『樹の海』は死を前にした人間たちのドラマの原点だった。 どちらも、ちょっとギョッとするようなところからはじまりながら、人間を描くときの端正なたたずまいが印象に…
滝本智行監督作品『イキガミ』見る。 奇想といっていい設定だが、一つ一つのドラマが丁寧で「人間」がちゃんとそこにいる。 映画の内容自体は奇想にひきずられず、時代を超えた人間ドラマになっているのがいい。 イキガミを届ける松田翔太の演技も悪くない。…
『宮崎駿の<世界>』昨日表紙の装画が絵描きさんから出来あがってきて、直接見せていただきました。 宮崎駿さんとも交流のある、ある人にお願いしたのですが、最初は「ラフ案もいただかなくていい。思う存分好きなように描いてください」というつもりでした…
こちらではご無沙汰しております。 今週半ばまで、八年前に出した『宮崎駿の<世界>』の、「増補改訂版」文庫の加筆作業を行っていました。やっとその作業がピークを過ぎ、少し時間が出来ました。 この「増補改訂版」は、かつての新書版では十分に言及しき…
8月4日に阿佐ヶ谷ロフトエーで以下のようなイベントに出ます。 ぜひ気軽に遊びに来てください。 満員になることはほぼ間違いなくありませんので。 途中入場退場もお気遣い下さらなくて結構です。 (以下ロフト作成の告知文より) ♪恋に焦がれて鳴く蝉より…
夕方6時半から『崖の上のポニョ』試写見る。 六本木ヒルズのスクリーン7でG列38番席。 この映画の達成を、これから自分も文章で取り組まなければらない。 自分に出来るだろうか。
キリミヤラジオUPしました。今回は宮川ひろみさんがお休みで、僕がインタビューに行ってきました。 是非聞いてみてください。 http://www.voiceblog.jp/miyagawa/ ゲストは『ATG映画+新宿』著者の牛田あや美さん! 映画は「ソフト産業」にとどまらない!…
いまだに感情が追いついていかず、どう書いていいかわかりません。 でも、昨日お葬式が終わり、ここで自分なりの気持ちを書き記していくことも、必要かと思います。 原田昌樹氏。長野県の追分で生まれ、長野県を転々としながら育つ。2月28日、心不全でご逝去…
阿佐ヶ谷ロフトで、見たばかりの『実録・連合赤軍』トークイベントがあったので行きました。 イベントの趣旨は次の通り。 (以下、主催者・塩見孝也氏による告知より) <2月6日・・阿佐ヶ谷イベント> 「塩見塾が提出する、<実録・連合赤軍>を受けた、…
若松孝二監督の『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』を見る。 私は、まだ見ておらず、これから見る予定である映画の評判はあまり聞かないことにしているのだが、やはり題材が題材で監督が監督なだけに、見た以上語りたがる人は僕の周りにはいっぱいいて、…
自分も書いている「東映ヒーローMAX」や、「特撮ニュータイプ」をめくりつつ東映チャンネルで電王トークショー見る。ライブには行っておらず、今日初めて見た。こないだのファイナルステージは実際行ったのだが、あの時に比べてまだぎごちなかったんだな…
東映ヒーローMAX Vol.24 (タツミムック)出版社/メーカー: 辰巳出版発売日: 2008/02/01メディア: 大型本 クリック: 17回この商品を含むブログ (12件) を見る 「仮面の世界」小林靖子編掲載の『東映ヒーローMAX』いよいよ本日発売です。 電王ファイナル特集…
ネットに一部UPされるらしい。 先日の新宿ジュンク堂でのもの。 掲載許可の打診あったので、快く許諾。 また詳細わかりしだい報告します。