「仮面ノ世界」主役たちとの邂逅!

 
東映ヒーローMAXという雑誌で連載中の「仮面の世界」。東映ヒーローの作り手の皆さんにインタビューしながら作品批評していくページなのですが、いま出ている27号では、プロデューサーの堀長文さんにお話を伺いました。

 若き日は助監督として深作欣二監督のシナリオ直しを毎晩していたという堀さん。深作さんは撮影が始まっても毎晩シナリオを直し続けていたのです。堀さんは、後に「特警ウインスペクター」や「特救指令ソルブレイン」といったシリーズでシナリオを重視したプロデュースを行いました。堀さんの信条は「とにかくテーマが決まったらそれを押して押して押し捲れ。二週続きの話が三週になってもかまわない」というもの。「人間の手足も心臓も切って全部並べるぐらいのことをやらなきゃダメ」という姿勢で数々の力作を生み出しました。
 監督としては「超電子バイオマン」「電撃戦隊チェンジマン」などでドラマ重視の路線を打ち出し、その姿勢はある意味現在まで続いています。

 ところで「仮面の世界」というタイトルは、石ノ森章太郎先生の原作『仮面ライダー』のサブタイトル「仮面の世界〜マスカーワールド」から付けたもので、石森プロさんの許可をいただきました。
 自分の顔に浮かび上がった傷をかくすため、マスクを被る原作版のライダー。仮面の裏にある哀しみ、ドラマが隠されている。それを浮き彫りにしたかったのです。

 実は23日から、石森プロさん企画で「仮面ノ世界」というイベントが開催中です。
 こちらは、初代ライダーから現場の写真を撮ってきた講談社のカメラマン・大島康嗣さんの写真展です。まさに「仮面」の世界。
 期間中、28日には藤岡弘、さんのゲストトーク、来年1月4日には半田健人さんのゲストトークが会場で行われます。
 その司会を私がさせていただくことになりました。
 詳細は以下です。
 http://www.masker-world.com/stage/index.html

 藤岡さんは言わずと知れた仮面ライダー1号・本郷猛役。半田さんは仮面ライダー555こと乾巧役で、昨今は昭和歌謡オーソリティーとしても知られています。

 お二人とも、撮影現場で大島カメラマンとは親しい仲。
 講談社の「テレビマガジン」のような媒体で、ライダー世代が幼い頃から触れてきた写真は、ほとんどが大島さんによるもの。
 キャラクターの魅力を前面に出し、仮面の裏にある情熱まで感じさせる「熱い」写真群を、ぜひ目のあたりにしてください!