イベントありがとうございます
昨日、クリスマスイブにイベントするのは初めてでしたが、そんな日にあえて来てくださった方、ありがとうございました。
中村さんも、枡野さんも、クリスマスといえば思い出すのが「マッチ売りの少女」でした。
幻想の幸せを思い浮かべて死んでいく少女。
クリスマスがキリストの誕生日というのは後付であって、もともとは土俗宗教における冬至のお祭です、一年の中でもっとも夜が長く寒い季節。トークでは人間の持っている根本的な淋しさ、支え合いについて話せたと思います。
枡野さんが中村さんの著書で注目した「人間は共依存をする生き物だということをそろそろ大前提に」というのは大きなテーマです。
クリスマスも、共依存の象徴のようなイベントかもしれないな、と思ったりもしました。
経済恐慌のあおりもあり、クリスマスに派手な飾り付けをしたり騒いだりすることに対して自粛ムードを口にする人も居ますが、土俗宗教の祝祭としてのクリスマスは、幽霊が地下から蘇ったり、主人が使用人にかしずいたり、若者たちが街で暴れまわる……といった危険な季節だったのです。あまりの乱痴気騒ぎに、翌年には大量の女性が妊娠したといいます。
つまりいまの日本人がクリスマスに乱痴気騒ぎするのは嘆かわしい……などと思う必要はないのです。それはキリスト教以前のクリスマスの原理にかなっているともいえるのです。人間の本能ともいうべきものです。
マッチをするように、人はぬくもりを求める。自らをイルミネーションで輝かす。エネルギーも無駄遣いをする。
サンタの赤は血の赤であり、レッドゾーンギリギリのエネルギーなのです。
中村さんのおっしゃった「クリスマス反対デモだって、クリスマスが原因で盛り上っているんだから祝祭なのよ」というのはその通り!と思いました。
同時にクリスマスには「奇蹟」が起こって欲しい。その求める奇蹟が「恋愛」であることが、多いのは、恋愛こそが起こせる可能性のある(と思える)奇蹟だからでしょう。
「今年もう一回、あの人とすれ違いたい。それだけでいい」
「好きな俳優さんに『メリークリスマス』とじかに言ってもらいたい」
「初めてホレた男と初めてホレた女に会いたい。もう一度」
「クリスマスの日、一日女性になってみたい」
「片思いの人と結ばれたい」
「このイベントから帰宅したら意中の人からメールが来ていないかな」
「病気の彼女が健康を取り戻して欲しい」
アンケートに皆さんが書いてくださった「起きて欲しい奇跡」の一部です。
皆さんに、幸福が訪れますように。
よいお年を!