2008-10-12 文学の中性名詞 川端康成と坂口安吾から いま出ている「文学界」10月号に『文学の中性名詞 川端康成と坂口安吾から』を書かせていただきました。 小林秀雄、本居宣長の「もののあわれ」からロラン・バルト、柳美里、阿部嘉昭までを引用し、大文字の「I」ではなく小文字の「私」が生き延びてきた日本の文学史を浮き彫りにしようとしました。 拙著『情緒論 セカイをそのまま見るということ』の関心テーマを引き継ぐところもあり、担当編集氏も『情緒論』を読んでくださっている方です。 ぜひご一読・ご感想いただければ幸いです。