明日「宮崎駿の<世界>」イベントです

PaPeRo2008-11-02

  
  竹熊健太郎、氷川竜介両氏をお迎えするイベント「ポニョとハヤオを語りたおす!」もついに明日になりました。
 3日の文化の日の午後12時開場、13時開演です。
 ぜひ皆さん、おいでください!

  宮崎駿の<世界>。それは見ている自分の内側に広がる、現実に生きている私とは違う、もう一つの可能性でした。

  自分もあんな風に、友と動きを一つにして走れるんじゃないか。
  自分も青空の下、草むらに仰向けに寝転んで息を吸いたい。
  そして自分も女の子をかついで、爆風の横を走り抜けたい――

 ホンの数秒間、息を止め続けることさえ出来れば、世界はすぐそこに転がっているんじゃないか。

 しかし、その世界にはどうやって行けばいいのか。架空の世界として緻密に出来ていればいるほど、途方に暮れるばかりです。

 主人公が魔法で老婆にさせられるけど、いつ、どうやって元に戻ったのか曖昧な『ハウルの動く城』では、子供の頃から自分の作品を見てきた観客に対して「歳をとっていくのが悪いことではないんだよ」と言いたかったと、宮崎駿は後に語っています。

 あとがきで触れた『耳をすませば』もそうですが、同じ作品でも、時を隔てて見るとまた印象が違います。宮崎駿の中では、メイもサツキも、ポルコもサンも、みんな作品が終わった後も生き続け、年齢を重ねているといいます。それぞれの作品はいまも続いているのです。

 だから、僕は宮崎駿の作品に過去の感動を求めません。それらはみんな僕らの中に生き続けており、決して終わってないと信じるからです。これからも、彼の作品がどこに行くのか、見ていきたいと思います。



  ※『宮崎駿の<世界> 増補決定版』(ちくま文庫)刊行記念

  「アニメ昼話 ポニョとハヤオを語りたおす!」

     宮崎駿は<神>なのか? あるいは破綻した作り手か? 
     全作品に隠されたものをさぐる。

【出演】切通理作(著者)
    竹熊健太郎サルでも描けるまんが教室
    氷川竜介 (BSアニメ夜話・アニメマエストロ)

   11月3日(月・祝)

   OPEN 12:00 / START 13:00  前売¥1000/当日¥1500(共に飲食代別)

   会場 ロフトプラスワン (新宿区歌舞伎町1-14-7林ビルB2 03-3205-6864) http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/

    前売は店頭およびネット予約
    こちらで即予約可能
    →http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/reservation/