「せつなさ」というお題


  田口ランディさんからお借りした「せつないって、いいよね!」という言葉をキャッチフレーズに、新刊『情緒論』の刊行を待つばかりの私ですが、ここでひとつ皆さんに質問があります。
  
 あなたが「せつない」と感じる瞬間、モノ、仕草、言動はなんですか?
 ぜひ教えてください。

  「せつない」という言葉は、方言として使われることもありますよね。感情移入を増幅させたり、あるいは単に不如意をあらわすような。

  服がモゴモゴして着苦しいのを「せつない」と形容する少女に、つげ義春は「この少女は成長して恋をしたら、その届かない、もどかしい胸のうちをどう表現するのだろうか」と言いました。

 僕は少女そのものよりも、つげさんのそういう想像力に自分を同化させて「せつなさ」を覚えます。旅で見たヒトコマ、自分の心象にリンクする光景に、でも決して当事者として入れないもどかしさ、でもそれがいつまでも残っていくような……。

 さて、あなたにとっての「せつなさ」って、なんですか?
 この日記を読んでいる人が、どれだけいるかは知りませんが、たまには反応が知りたくなりました。
 よかったら、教えてくだされば幸いです。