男はソレを我慢できない

  
  行きがけに取材用のテープと電池を百円ショップで買う。計315円。
  
  『男はソレを我慢できない』という映画の記者会見行く。
  竹中直人の初期のノリが久々に全開。映画と同じ扮装で舞台挨拶にも登場。妹役の小池栄子をいじる。小池栄子は妹役が意外と似合う。小池栄子大ファンなので本物見れてうれしい。
  実は家を出る前カミさんがこの映画のオフラインビデオを見ている私の前で、写っている小池栄子を見て「許せん!」と叫んだ。
  「なんで?」と聞くと、胸があるのが許せない、と。
  竹中直人鈴木京香と手を取り合うシーン。鈴木京香の美しさもさることながら、後ろから二人を見守る小池栄子の胸元が印象的に写っているのだ。実に素晴らしい演出であり構図である。
  しかしカミさん、胸以前に年齢が違うだろと思ったが、カミさんは「なんでそんな胸あるんですかって聞いてきてよ」だって。
  でも小池栄子にインタビューするんじゃないんだけどな。
  今日の本当の目的は、記者会見後の監督の信藤三雄さんへの単独インタビュー。掲載予定は「中央公論」。
  帽子の似合うカッコイイ人だ。
  スタッフの人が黒服のような若者でまたさすが若者文化のドンだと思わせる。
  昼は会場のある新橋で「汐留ラーメン」というのを食べる。残った汁で雑炊が出来るらしい。替え玉というのはよくあるがこういうのは初めて見た。ラーメンけっこうおいしかったので雑炊もぜひと思ったが、お腹がいっぱいになりすぎると取材前なのに眠くなると困るので、今回は見送る。
  新橋に来る楽しみが出来た。
  夢を見た。
  マッチョなお兄さんが僕の行きつけのお店にやってきて、布団に入ってきて裸になり僕を愛撫しながらVシネを書けという。「脚本のことですか?」と訊くとそうだという、五つの話を書けというから、オムニバスかと思ったらそうではなく、登場人物が男女五人居てそれぞれのエピソードを書いてほしいという。彼はどんどん核心に迫った愛撫をするが肝心なところで僕はぴたっと膝を合せて拒否。イメージキャストと設定年齢を聞くことにすると、人が代わって、もっと若い助監督さんみたいな人がイメージキャストを教えてくれるが、聞いても知らない人ばかりなのでもどかしく思っている……という夢でした。