映画の友よ最新第12号・目次です!

日本映画をほぼ全部見て、作り手の方や、映画について語り合いたい人に会いに行くメルマガ『映画の友よ』。
http://yakan-hiko.com/risaku.html
最新第12号、先週末より配信中です。


今回は、以下の内容になります!
例によって、まえがきから目次まで一挙公開!

<ついに公開『花と蛇ZERO』は、私を通して見てください!><映画は見世物小屋!ピンク映画特集><映画原作から消された社会の闇><まぼろしゴジラ大戦><物語からゲリラ闘争へ〜足立正生とポスト風景論>ほか

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00 ごあいさつ
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このメルマガ『映画の友よ』では、新作日本映画をレビューする時、ピンク映画についても同じ俎上で語ることにしています。

それは私にとっては、意識するまでもなく当たり前のことなのですが、世間の批評家の人たちにとっての当たり前ではないように思えます。

現に、このメルマガでピンク映画を取り上げること自体、奇異に思うという声も聞きましたし、また「いつも愛読していますが、ピンク映画についての記事だけは受け付けません」と正直に感想を寄せてくれる人もいました。

そこで今回、自分とピンク映画とのかかわりについて、改めて書きたいと思いました。
と同時に、ピンク映画特集を組んでみました。

奇しくもゴールデンウィークには 第26回ピンク大賞が行われました。普段から「女子ときどき、ピンク映画」の連載をしてくれているピンク映画脚本家の百地優子さんが、そのレポートを書いています。

新作レビューでも今回はトップに、本号配信日から公開される作品を含む、ピンク映画を持ってきました。

そして今回から、ピンク映画やVシネマなど、低予算映画を愛し、ボンクラたちのための「東京電撃映画祭」を開催しているShin Battlebabesさんのフォト連載がスタートします。

前回の「日本映画ほぼ全批評」は14本という最多本数で、今回はさすがに疲れから半分ぐらいになると予想していましたが、結局10作品をレビューすることになりました。配信日の前日夜も、一回しかない試写を狙って行きました。夜間飛行さん、入稿遅れてすみません!

女優・桜木梨奈さんのインタビュー、今回はいよいよ、配信日の翌日、17日土曜日から公開される『花と蛇ZERO』の話題に突入します。ある意味、ピンク映画より過激な撮影現場のことも赤裸々に語られます。
そして<少女の涙が映画を変える>エピソードには圧倒されました!

切通理作の見てンぞ!映画」では、映画と原作の危険な関係についての考察。6月に公開される桜庭一樹原作『私の男』をメインテキストに綴る後篇です。今回はご当地ロケでオミットされやすい、地域社会にある差別や排他性についても書きました。

また「特撮黙示録1954−2014」では、「『ゴジラの逆襲』から抜かれた戦争の影」について書いています。

オンラインVHSレンタル店「カセット館」館長の後藤健児さんによる連載では、映画『プリズナーズ』の話題から始まり、災厄に対して過剰に備えすぎる<プレッパー>と呼ばれる人々が登場する映画の小特集になっています。

山口あんなさんの連載「世界を知るための映画」では、サウジアラビアの映画『少女は自転車に乗って』を題材に、イスラム社会における女性のあり方が書かれています。ピンク映画の記事と、肌の露出は絶対に許さないイスラム圏の文化に関する記事が一緒に載っているのもこのメルマガの妙……と受け取っていただければ幸いです。

足立正生さんの連載インタビューは、足立さんが日本を離れ、パレスチナでゲリラとして闘っていた時代でも、映画を捨てていなかったことが語られます。戦争をしながら戦争映画について考える。それは日本に居た足立さんが目指した「風景の突破」の延長上にあるものでした。

想像力の起爆剤たる<映画>。そこで描かれる風景の先には、トーチカの中から、いままさに撮られることを望む映画があった。国や環境が違っても「撮る、撮られる」関係は、損なわれることなく永遠に続くのかもしれません。


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今週の目次
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00]ごあいさつ
[01] ザ・女優魂 桜木梨奈 ついに公開「『花と蛇ZERO』は、私を通して見てください!」
[02] 切通理作の「見てンぞ!映画」 『私の男』 映画と原作の間にある「差別の排除」
[03]特集 映画は見世物小屋!ピンク映画の世界
・「食えない映画」と出会いたい 切通理作
・新連載 Shin Battlebabesのボンクラ写真館 
・連載寄稿 女子ときどき,ピンク映画 第26回ピンク大賞受賞作品について 筆・百地優子(脚本家)  
[04]日本映画ほぼ全批評
・いんらんな女神たち〜目覚め〜
・巨乳未亡人 お願い! 許して…
・あの娘、早くババアになればいいのに
・WOOD JOB!(ウッジョブ) 神去なあなあ日常
テルマエ・ロマエ?
・悪夢ちゃん
チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像
・はなればなれに
・戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版
キカイダーREBOOT
[05] 連載寄稿 カセット館長の映画レビュー 第9回 『プリズナーズ』と災厄に備えすぎる人々 筆・後藤健児
[06]連載寄稿 世界を知るための映画 第3回 イスラムの少女は自転車に乗れるか? 筆・山口あんな
[07] 足立正生連載インタビュー 第5回 新宿の酔っ払いはゲリラになれるか?
・自殺願望はないが自決は考えた
・「獄中監督」の顛末
・ポスト風景論『赤軍―PFLP・世界戦争宣言』
塹壕の中で映画を思う
・酔っ払いでないとゲリラになれない
[08] 特撮黙示録1954-2014 英霊たちのゴジラ大戦〜『ゴジラの逆襲』(後)
[09] あとがき




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