ただいま配信!切通理作メルマガ『映画の友よ』43号

ただいま配信!切通理作メルマガ『映画の友よ』43号<映画の一揆だ!12月5日公開『新しき民』><話題作批評『グラスホッパー』『起終点駅 ターミナル』><わが道を行く『バレエ・ボーイズ』の男子たち><見逃し名画劇場『マンゴーと赤い車椅子』>
http://yakan-hiko.com/risaku.html

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00 巻頭のごあいさつ
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今回は12月5日から公開の、山崎樹一郎監督の新作『新しき民』の話題から始まります。

この作品は低予算のインディペンデント映画でありながら時代劇であり、かつ局所的な描写に終始するのではなく、280年前に起きた「一揆」を農民、山の民、武士といくつもの層の人間どうしの軋轢として描いた、いわば実写版『もののけ姫』とも言うべき問題作です!

そしてメジャー公開中の『グラスホッパー』『起終点駅 ターミナル』についてレビュー書きました。『起終点駅 ターミナル』論は400字に換算すると19枚という長編原稿になりました。『グラスホッパー』は前号でレビューした作品でもある『MOZU』との比較も行っております。 

連載寄稿である、東京国際映画祭サポーターの山口あんなさんの「世界を知るための映画」では、「この道を行く」と題し、ノルウェーでバレエを踊ることを選ぶ「男子」たちを描く『バレエ・ボーイズ』に焦点を当てています。

そして今号からしばらくの間、今年前半見逃した作品を「見逃し映画劇場」として、レビューします。第一弾は『マンゴーと赤い車椅子』。元AKBの秋元才加と、EXILEパフォーマーのNAOTOがともに車椅子に乗るカップルを演じ、自らも脊髄損傷で車椅子生活を送っている仲倉重郎監督が手掛けた作品です。

仲倉監督は、本メルマガ40号でレポしたシンポジウム『映画監督と時代〜戦争法案を廃案に!』の主催者の1人でもあり、当日車椅子ごとフレキシブルに動き会の進行を支えるエネルギッシュな姿がいまでも目に焼き付いております。

この号が出て10日後には、「映画の友よ」イベント『シネ☆マみれ』の第4回が開催されます。
12月12日(土)に決まりました。
http://cinemamire.jimdo.com/

次回、私の基調講演は高畑勲論の最終回として、今回『じゃりン子チエ』を。「名作劇場」から一転、浪花喜劇に挑戦する高畑世界!

そして高畑論ラストを記念して、「高畑作品のヒロイン観」を、東大卒お笑い芸人・キタサヤカさんと語ります。

キタさんいわく「高畑作品ほど、女性に寄り添った物語は見たことがない」。『アナ雪』や『マレフィセント』や一番新しい『マッドマックス 怒りのデスロード』など、高畑作品以外の近年の映画作品との比較対照も行いたいとキタさんは言っています。皆さんももし興味持たれたら、おいでくだされば幸いです。

この「シネ☆マみれ」、今後も二カ月に一回のペースで続けていければと思っています。
メルマガ本体ともども、よろしくお願いいたします。

では、今号お読みくだされば幸いです!
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