万博食いだおれ日記

PaPeRo2005-08-29

 結局二日かけて話題のパビリオン中心に取材したのだけれど、二日目は午後から仕事で同行いただいた方が帰られたので一人となり、すかさず昨日少し寄ったインド館に直行。カレー食べました。大きなタマゴが入ってるやつを頼む。あっさりした味だけど、まあまあおいしいんじゃないか。本日これから各国館で食い道楽コースに突入するので、ナン付のやつは頼まない。すぐお腹いっぱいになってしまうからね。アジアの各国の館で、串モノとかサモサとかフレッシュジュースとか、小物を少しづつついばむ作戦に出ました。

 インドネシア館では紅い蝶の作り物とメタルグリーンとゴールド色のトカゲのキーホルダーを買ってデイバックに付けて歩きました。
 他にはアンデス共同館、メキシコ館、アマゾン館、アフリカ共同館、中米共同館、スリランカ館、タイ国館、フィリピン館、巨大な仏陀が寝ている中央アジア共同館、噴水の中に濡れながら入る意味不明の「ミズノバ」(水に映像が映るらしいがわからなかった)がある中部千年共生村、長久手愛知県館などに行く。ゲゲゲの森で、ねずみ男の服のきれの臭いも嗅ぎました。

 展示とみやげ物売り場は普通分かれているが、中には展示がそのまま物産品屋になってる館もあった。しかも、どう考えても自国ではこんなに高くないだろう的なものも多い。国際交流、地球市民などは名ばかりで、要は物を売りつけたい、でもそんな自己本位の人々が経済でつながっているのがリアルな「地球生命」のあり方かもしれない。そのエネルギーには学ぶべきものがあるやなしや。

 各国館はスタンプを押す場所にだけ小学生が群がっている。やっぱ子どもはこういうのが好きなのね。スタンプ集めるついでに場内回って、その国の名前と景色ぐらいはインプットされればまあいいんじゃないの。

 でも中には、初老の男性がスタンプ帳にけなげにスタンプ押してるのを見てなんか切なくなった。老夫婦も多く、聞けば大阪から来た人が多いという。やはり大阪万博の幻影を見ているのだろうか。「あの時はもっと混んでいた」とか、大阪のときと比較する声も方々から聞こえる。

 前にも書いたけれど、未来の科学を見せる博覧会なのに、どこかノスタルジックな関心で見られているのが奇妙でもあり、またひとつのことに全国民の関心を集められる時代じゃないことを考えれば高い年齢層が多いのにも納得できる。

 通りがかりのところどころにあるオフシャルカートで売ってるモリゾーキッコログッズをおみやげに検討。少しだが買う。モリゾーキッコログッズは出入口付近に大きな売り場があるが、たいてい混雑している上にスーパーと同じくかごをレジに持ってくスタイルなので、そこで時間をかけたくない私のような者にとっては、通りすがりにカートで買ってしまった方が便利。グッズにさしてこだわりがなく、おみやげになりそうなものをチョイスして後は効率よく回りたい人にはいいやり方だと思う。

 基本的には移動しながら食べれば時間も節約。途中の食堂で味噌カツも買ったけどうまかった。
 炭水化物系は帰りにマイミクのカッシーさんから聞いた新幹線ホームの「きしめん」でシメると決めていたので、そこに向かって頭と腹の中で調整して動く。
 もしホームに「きしめん」屋がなかったり閉まってたらどうしよう。旅の食事はある程度は「賭け」だなと思っていたが、それだけに、「きしめん」屋にたどりついたときは「やった!」と思いました。

 ちなみに前日は同行の方と、名古屋名物「手羽先唐上げの一番鳥」というお店に行って、骨付きを食べましたが実にスパイシー。ちょっとソースっぽい味付けで、手づかみでバリバリ食べるのが名古屋流ということでおいしくいただきました。
 白魚のてんぷらも頼んだんですけどこれもまるでスナック菓子のようにほいほい食べられる。サラダの生ハムもけっこうイケる。
 普通の大衆居酒屋だけどさすがおいしいですね。
 あと東京の居酒屋と違って広い。座敷席ではあったんだけど、テーブルとテーブルの間が、東京の感覚からすれば無駄に思えるぐらい離れていて、余裕を感じます。
 まさに「ゆとり」だ。
 串カツセットとか頼もうとしたら「そういうものはやめたほうがいい」と言われました。たしかに、手っ取り早くお腹いっぱいにしたい時向けかも。
 でも僕の食べ物道は江戸の敵を長崎で取るタイプなので、翌日、どこかで絶対味噌カツ食うぞと決心したわけです。

 そんなわけで当初行きたかった場所で行けなかったのは、瀬戸愛知県館と瀬戸日本観がある瀬戸会場モリゾー・ゴンドラで行こうと思ったけど、夕方五時で閉まったので行きそびれた。
 そういえば足マッサージしてもらおうと思ってたんだけど、いざ中で移動してるとその時間がもったいなくて結局機会を逃してしまいました。

 そうそう。これから行く人に、えらそうにひとつアドバイス
 磁気の力を利用して浮いて走るというリニモ(揺れが少ないらしいが乗り心地はあんまりよくわからなかった)は朝もすごく混んでいて、私は少し早めに出たのだが結果的にはちょうど良い時刻に着いた。もしもっと余裕コイてたらと思うと冷や汗。
 ゆりかもめもそうだけど、とにかく狭いんすよ。いっぺんに乗れない。ホームがいっぱいになっちゃうと、目の前に乗り物があるのにもどかしい状態は当たり前なので、これから行く人はジャストタイム予測の数本前の電車に乗るぐらいのつもりで出かけた方がいいと思います。

 以上、愛・地球博のレポをこれまで掲載させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
 現地に行ってみた人、僕の行ってないスペースに行った人、期間中に変更された内容を見た人、それぞれいらっしゃると思います。
 今後もコメントなどで愛・地球博のいろんな面について教えてくだされば幸いです。
 ご一読ありがとうございました!