シンポジウム「若松孝二」

 朝十時に目覚め、CS「座頭市」のタイマー録画をセットしてから、第11回日本映画シンポジウム「若松孝二」を聴きにいく。
 色々勉強になる。
 映画の全編上映をはさまずに、トークだけで一日というのがいい。映画のリズムとトークのリズムは違うから、双方体感を合わせなければいけないと思うとしんどい。一人30分のテンポのいい発表に、10分のコメントが付く。コメンテーターも、そのためだけに適切な人材を呼んでいるのは豪華だ。


時間 10時〜
会場 白金校舎2号館2301教室
主催 芸術学科
タイムスケジュール 10時00分 挨拶 四方田犬彦明治学院大学
10時10分 若松孝二・作品ダイジェスト 平沢剛(明治学院大学
10時40分 ローランド・ドメーニグ(ウィーン大学)「仕掛けられたスキャンダル―『壁の中の秘事』と第15回ベルリン国際映画祭」/コメンテーター・渋谷哲也東京国際大学
11時20分 シャロン・ハヤシ(マッギル大学)「子宮への回帰―60年代中期の若松プロ作品における政治とセクシュアリティ」/コメンテーター・松本麻里(ジェンダーセクシュアリティ研究)
12時00分 休憩
13時00分 古畑百合子(ブラウン大学)「若松映画におけるアクチュアリティと(ポスト)68年思想」/コメンテーター・平井玄(音楽批評)
13時40分 四方田犬彦若松孝二足立正生パレスチナ問題」/コメンテーター・安岡卓治(プロデューサー)
14時20分 平沢剛「ラディカリズムの継続―1970年代後半から現在までの若松映画をめぐって」/コメンテーター・マイケル・アーノルド
15時00分 休憩
15時20分 沖島勲(映画監督)
15時50分 若松孝二、おおいに語る
16時40分 監督ラウンドテーブル
世話人 四方田犬彦
入場無料


 目黒からバスで行く。
 着いたら作品ダイジェストの途中だった。
 以後、最後まで居る。
 単行本の担当編集氏とたまたまお会いし、話をする。
 受付で渡されたチラシ「若松孝二に映画『連合赤軍』を撮らせたい」の呼びかけ人の一人である佐々木守さんももうこの世に居ない。
 七〇にして元気な若松監督の姿を見た。

 大学の近くに店は少なく、昼の休憩は立ち食いソバ屋でかきあげソバ食べる。
 帰りは目黒駅近辺の激辛屋「蒙古タンメン中本」で「蒙古丼」(野菜イタメとマーボのあいがけ丼、スライスしたゆで卵付)食べる。さすがに辛い。量も多い。お腹いっぱいだ。
 帰りがけに高田馬場で降り、戸山口出てすぐの「ジャンボフーズ本店」でハムたまサンドとしゃけおにぎり買う。ついでにブックオフを覗いて本三冊計800円買う。以前から捜していた本見つかる。さすが学生街のブックオフ、活字の本が充実。
 行き帰りの電車では佐藤友哉の『子供達怒る怒る怒る』(新潮社)から最初の二編の短編読む。明治学院で貰った紀要の四方田さんの文章と斉藤綾子さんの文章も読む。