もんじゃの作り方

 今日は起きてすぐにいま書いている単行本の資料を読む。
 その後、書評の執筆をして提出。
 本は黒沢哲哉さんの『ぼくらの60〜70年代宝箱』。
 とってもいい本です。
 葛飾柴又で育っているという黒沢さんは、駄菓子屋でもんじゃを焼いていた時代を知っている。
 中に、興味深い記述があった。
 いまでも通ぶって「汁がこぼれるので具で土手を作るのがもんじゃの正しい作り方だ」と言う人が居るが、それは昔は炭火で焼いていたからで、いまのようにガスの火力でもんじゃを焼く場合は、具も汁もいっぺんに熱した方がいい、と。
 これを読んで、なるほどと思った。
 僕がたまに行くお好み焼き店では、初心者に店長がもんじゃ焼きの「具で土手」製法を伝授している。もし黒沢さんの記述が正しいとしたら、それは黒沢さんの言うように「知ったかぶり」なのだろうか。
 あるいは、いまや「具で土手」というのは、クリスマスに靴下を枕元に置くように、実用性を越えた、いまや様式化した儀式なのかもしれないと思ってもみる。
 しかしヘラで無心に食べるもんじゃっておいしいよね。
 

ぼくらの60~70年代宝箱

ぼくらの60~70年代宝箱

 夜は冬に出す本用にデザイナーさんに渡す写真のデータをCDに移す。途中で足りなくなりCDを補充しにディスカウントショップへ買い物。
 今朝出した書評の次に控えている書評用の本を読み始める。こちらも昭和ブームに関する本。書評が載る媒体は別なので、まったくの偶然。
 後は単行本用の資料に当たる。