日記再開

 この日記の編集画面が開けず操作できないという事態が生じ、ここ半月ばかりはてな側とメールのやり取りをしていたが、今日やっとその理由と打開方法がわかったので、また日記を再開出来ることになった。これからまた、書いてなかった時期もさかのぼって埋めていこうと思う。

 今日は新宿で人と会う用が二つあった。
 ひとつはある映画関係の人から、ある漫画原作でシナリオ化を進めているのだが参考意見を聞きたいというもの。その漫画は全4巻なのだが、僕は3巻までしか持っていなかったので、昨日今日と本屋をめぐって探す。多くの本屋では3巻まではあったが4巻はなかった。それだけ売れているということなのだろう。午前中にやっと4巻めを見つけ、読んで行く。
 
 映画関係者と話していて、漫画家が己の感性のままに書いたものをシナリオというロジックに直していくのは難しいことなのだなあと改めて思った。たとえばコマによって顔が変わったりすることひとつとっても映画に置き換えると、そのままやればいいいというわけにはいかない場合もある。
 また整合性がありすぎても原作を殺してしまう。僕と会った映画関係者はそこを気にしていて、制作側でプロットにOKが出ているのにどこか気になって、僕の意見が聴きたいということだった。僕もたいしたことは言えなかったのかもしれず、お互い「う〜ん」と喫茶店でうなったまま二時間。
 彼の書いたプロットを後でメールにて送ってくれるということでいったん話し合いはオワリとなる。

 二つ目の用は冬に出る本のイラスト打ち合わせ。今回の本は僕が統括しながらもイラストや写真など外部発注の用件が多い。イラストも同時に複数に発注している。僕の意見を取り入れデザイナーさんが作ってきた下案を渡して具体的な話をする。

 この二つの用の間に時間があったので、都庁の南展望台で富士山を見た後、東口モア4番街の実験的オープンカフェでくつろぐ。普段歩いている道のど真ん中にテーブルと椅子があって、通りがかりに見たとき、心惹かれたのだ。今日は陽光が気持ちいいので楽しい気分。だが夜が近づくとちょっと寒い。
 新宿通りに行きかう車を遠目にしながら一服したが、通りの向こう側に立てられたカラオケビルの屋上に、縮尺された白亜の城がラブホテルよろしくデーンと載っていて、その城のところどころに施されたネオンが数秒のグラデーションで色を変えているのに気づく。
 普段同じ場所を歩いていても、こんな光景に目を向けることはなかっただろうと思いながらも、それを見たからどうだということはない。

 今日は歌舞伎町のお祭りらしくパレードがあったが、各大学の応援団のガクラン青年たちが参加していて、歌舞伎町が「花の応援団」の世界となっていた。