『サンタ服を着た女の子』表紙カバー検討

  『サンタ服を着た女の子』表紙カバーの案を検討。
   絵の下にある要素を隠してオビをとったら見えるようにとの案があった。これは実は『お前がセカイを殺したいなら』『地球はウルトラマンの星』で過去やったことのある方法。でも今回はそのつもりで発注したイラストではないので、慎重になる。デザイナーさんにはオビで下を隠すバージョンと隠さないバージョン両方出していただく。
   背景の色、書名の書体、推薦文の配置、キャツコピーの大きさ、イラストの着色などについても検討。書名は十文字以上になる場合、フチ取りのあるロゴにすると、パッと見でなにが書いてあるかすぐにわからない感じになる。自分の過去の本で言うと『ぼくの命を救ってくれなかったエヴァへ』がまさにそうだった。デザインとしてはいいのだが、書店で見たとき、書名が飛び込んでくる感じがイマイチだったので、以後の反省点としている。
   表4(裏表紙)はイラストなしで、トビラで使わせていただく方向にする。

  
   ウルトラマンメビウス「青い火の女」。
   特撮もドラマもよかった。コンビナートのセットが出てきたとき「昨今の予算規模だったらきっと今回は破壊せずに終るんだろうな」と思ったらあにはからんや。コンビナートを破壊目的ではなく穴を開けて内部から爆発させ、炎のエネルギーを吸い取る描写が画面的に表現されていたのもよかった。フェミゴンフレイムは「帰ってきたウルトラマン」に初登場したフェミゴンよりもカッコイイ。メビウス二度目の戦いでは飛んでくるショットから始まるのもひきしまった感じがする。記憶とともに恋も消えるというのは『ネクサス』のアナザーエピソードを想起させるし、敵を倒すと生身の人間が傷つくというのも『ネクサス』で話題になったエピソードを思わせるが、脚本は『ネクサス』のシリーズ構成者でもあった長谷川圭一氏。昭和ウルトラの設定を用いることが多い『メビウス』だが、長谷川氏がチョイスしているのはヤプールといいノーバといい、人間の中に入り込むものをリメイクして、心の中の戦いにしている。ミライがウルトラマンであることを隊員が知っているという展開もうまく活かされ、長谷川氏脚本の劇場版における「ウルトラマンは神ではない。出来ないこともある」という認識とリンクしているのもいい。

   「帰ってきたウルトラマン」の時は憑依された丘隊員が「オイルの匂いがする」という台詞が印象的だったけれど今回はなかった。まあ、これをやると変になまなましくなってしまって印象がとっちらかるからやめたのかもしれない。原典ではフェミゴンが海上に出て来る場面でセットではなく本当の海岸で撮っているのが丸分かりなのにショックを受けたのと、スタート時を除けば、MAT基地が海底にあるというのが活かされた唯一のエピソードだったというのが印象に残っている。

   斎藤麻衣ちゃんにはロフトプラスワンで主催させていただいた「ブースカ! ブースカ!!」イベントに子役の一人としてゲストで出ていただいたことがあるけれど、そのときの可憐な少女がいまはもう女子大生役とは!
   さて次回はウルトラマンレオの登場ですね。