cafe AYAと沖縄

  沖縄でライブハウスやっている旧知の人と会う。
  解体現場で拾ってきた資材を使いほとんどタダで建てたのだという。
  シェアして住んでるから月二万円払って、ライブやるのは週末一日のみ。その翌日までそのまま宿泊施設になって飲む。あとは週四日ぐらい沖縄の小屋でのPAやって暮らしているという。
  すごい人だなあと思った。
  僕の最初の本『怪獣使いと少年』は国際通りの書店では郷土書のところに置かれていると教えてもらった。図書館にも全部入っていると。光栄だと思う。
  
  その人と待ち合わせたのは新宿のcafe AYAというところなのだが、ここはとてもすばらしい場所だ。ゴールデン街と歌舞伎町の入り口に二店あるのだが、一言でいえば富士そばドトールが合体した24時間営業の店。風俗求人誌を開いて化粧直しをするお姉さん、ひざを思いっきり左右に開いて座るスーツのおじさんと、新宿特有のいろんな人たちがお客さんで来て、なんか「テンパッた安らぎ」を感じるのだ、地下にも席があるのだがここはケンカしてたり恫喝してたり自分の席に座っていても強引に座られたりするので僕のような人間には刺激が強すぎる。地上は流動する都市の中継地点という感じで、なにかいい。こういうトコロで沖縄から来た人と世間話してるってのが、また心地よい。

 沖縄ではメビウスは朝五時からなんだって。
 今日のメビウスはセブンが出てた。「見せ場」ばっかりでつないでいるからある種倦んできた。危機とか葛藤も走馬灯のようですぐ克服されてしまうし、耳に残るのは「仲間が大事」というスローガン。もっと「コク」のあるドラマが見たいなー。