港のような場所

  ニャン2倶楽部Zの取材で新宿のシネキャビンを訪ね社長の中村さんに取材。
  こころよく答えていただく。 
  時代の趨勢で押されていくピンク映画を「映画に変わりはない」とダビング一手に引き受け、十年ほど前に独立して作った録音スタジオにお邪魔する。
  昭和一二年生まれ、鹿児島の離島から中学在学中に映画好きが昂じて単身上京、映画という海を泳いで一城の主となる。「港のような場所だと思っている」という言葉に重みを感じる。

  国沢実監督の取材をした最新号も出たばかり。こちらは監督になる前の自衛隊体験や空手体験にも焦点を当てたインタビューに、最新作レビュー、国沢氏とは長年のコンビである脚本家の樫原辰郎さんの証言と、見開きながらも盛りだくさんなので、ぜひ手にとって見てください。雑誌そのものはモロエロ本なので慣れない人は男性でも引く人もいるかもしれませんが、若い編集者の志のある雑誌であり、志のあるページになっています。

  取材の後ファミレスで担当氏と食事兼ダベり。

  ここ数日読んでいるのは高橋源一郎『ニッポンの小説』、柳田國男遠野物語』。