愛・地球博の映像 出演編

PaPeRo2005-08-21


  政府出展事業のひとつである長久手日本館。竹篭の繭に包まれた建物に入ると目玉は「地球の部屋」。地球の100万分の一の球体の中に入り、360度全方位映像を見る。最初に見たせいか、あまりにも時間が短かったせいか、あまり印象に残っていない。
 ウルトラマンの変身シーンのような、黒バックに光が拡散する映像の時には、思わず右手を上に突き出したくなったけど。

   三井・東芝館は「フューチャーキャストシステム」と言って自分の顔を3Dスキャナーで取り込んでそれが加山雄三と競演できるっていう映画『グランオデッセイ』。
  ただ、笑ったりあっかんべしたりするとうまくスキャニングできないらしく真顔、つまり無表情で取り込むので、映画用の動きでそこから表情を付けるとなんかぎごちないんだよねえ。
 自分の顔がよっぽど好きな人向け。
 同行した記者さんは自分がどこに出ているかまったくわからなかったらしい。彼はメガネをかけているがそれをはずした状態でスキャニングするのでわかりにくい。
 僕はホクロがあるのですぐに自分がわかった。科学者の役だった。難しそうな顔してえらそうに説明している。
 ホクロがあることで便利だったのは人生でこれが最初で最後かも。

 上映が始まる前に、うまくスキャニングできず出演できない事があると女性添乗員が説明。
 あと、男性が女性、女性が男性役になってしまうこともあると断るのが可笑しい。
 障害者用に低い位置に顔が入れられるスキャニング装置もあるが、肢体が不自由な人でも映画の中では不自由なく動けるのだ。

 よんどころのない事情があって地球を離れていた宇宙船ニモニック号。そのクルーの一人として出演するんだけど、ラスト自分たちの宇宙船だけじゃなくて、他の宇宙船も含めて一斉に帰還するラストで、部屋の横の覆いが取れると、別室の観客が隣や前方にも居たことがわかり、真ん中には地球を示す球体が浮かび上がり、みんなでそれを囲むように座っているという「共生感」に包まれるという演出。
 一瞬ジーンとしたものの、要は舞台演出の類で、なんかごまかされた感じがしなくもない。現代版見世物小屋といったところか。

 若大将と一緒に宇宙冒険なんてわくわくするなあと最初は思ったが、加山雄三の顔やしぐさが実物(って映像でしか見たことないけど)以上に老けて見えた。リアルすぎるんだろうか。