視座として補完
夕方まで家で作業。
秋に出る予定の単行本の今の時点での下書きを読み返す。
佐藤友哉の表題作『子供たち怒る怒る怒る』を最後まで読む。
本屋さんに頼んでいた本が届いたのでそれも途中まで読む。
新聞から読みきりコラム執筆の依頼。
実家に寄ったら、親から教えてもらって、今日の朝日新聞夕刊の論壇時評「注目!今月の論考」で、「中央公論」に書いた「昭和ブームを支えるヴァーチャルな懐かしさ」が「地域と安全」カテゴライズのベスト3に選ばれたことを知る。
国際大学GLOCOM客員研究員である鈴木謙介さんの評は、ネイティヴやリアルタイムでない人間にとってのかけがえのない風景という、あの原稿の企画時には意図されていたが十分に明文化されていたとは言えない部分をまさに補足していて、どうして気持ちが通じるんだろうと驚いた。
また「インパクション」誌で下北沢再開発問題について書かれた原稿と並んで紹介されているバランス感覚は、実は僕も、下北沢問題を「中央公論」のような開発側の人間が読む可能性もあり得るんじゃないかと思える場所で、彼らも持っているだろう「ノスタルジー」を入り口にしながら、単なるノスタルジーではないよと書きたかったところでもあったので、これも視座として補完してもらったと思う。
夜は冬に出る本のために人と会う。
その後に焼き鳥屋で呑む。うまいと評判のお店。
たしかにうまい。だがあまりにも出てくるのが遅い。
ちょっと思わせぶりにもほどがある。
まあ、一人で切り盛りしているみたいだから、いっぱいいっぱいだったのかもしれんが。2人で9079円。