サンタ女子ビフォアクリスマス

PaPeRo2006-12-15

 『サンタ服を着た女の子』の新聞広告も朝日新聞等に昨日掲載され、イベントまでは、あと今日含めて四日。
  今回はトークイベントだけではなくて、ショー的要素があるので、構成台本を作りました。でもそれは素人の産物なので、音響や照明がうまくからんで、タイミングがズレないで進行できるのか、まったく未知数です。
  でも、そんなギクシャクも含めて「何が起るかわからない」ハプニングなイベントになると思うので、ぜひお越しください!

  今日の深夜二時半から放映されるMXテレビの「BONZO」にて、『サンタ服の女の子』の特集をしていただいてます。この本のもととなった、彼を振り向かせるためにサンタ服を作った女子の沙貴子クンと一緒に出演してきました。司会は名調子の鶴岡法斎さん。アイドルの久保亜佐香さんが沙貴子クン制作のオリジナル・サンタ服を着ます。沙貴子クンはとても堂々としていて、彼女は当然イベント当日にもサンタ服で出演するのですが、人前で喋るのは未知数だったのでもっとたどたどしい場合も可能性として含んだ台本を書いていました。でも堂々たるテレビ出演ぶりを見て「当日は大丈夫!」との確信を得ました!

  三回目を迎えた「キリミヤ・シネマラジオ」ではイベントに合わせてクリスマス映画について僕と宮川さんが一本ずつ好きなものを挙げて語るという内容です。
  ここを押してください。
  しかし、アクシデントによるノイズが発生し、僕が挙げている映画のくだりが丸ごと使えなくなりました。でも宮川さんの挙げた映画や、イベントについての話題はUPされていますのでぜひ皆さん聞いてみてください。初のゲストとして映画監督の高橋亨さんをお迎えしています。
  僕がクリスマス映画として挙げたのは、映画秘宝のいまの号で本を紹介いただいた際も話題に出た「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」でした。

  この映画を僕が好きなのは第一に、あの楽しい人形たちの動きですが、クリスマスの話であるというところに絡めて言うと、まずは片思いの話であるということ。ハロウインだったら喜ばれる「恐怖とスリル」をクリスマスに配って恐れられ、撃墜されてしまうスケリントン。でも彼らはまったく悪意ではない。クリスマスが楽しそうで、自分も参加したかっただけ。なのに、場の空気を読めないで阻害されてしまう。
  スケリントンは悲しみますが、しかし自分がそういう存在でしかないなら次のハロウインにはもっと恐がらせてやる、と自分を肯定します。こんなところも好きですね。

  この映画でハロウインとクリスマスは逆立したものとして描かれますが、もともとクリスマス自体にもそうした二面性がありました。地下に眠った精霊がよみがえり、それとコンタクトする季節という意味で、もともとクリスマスとハロウインは似ていましたし、本にも書きましたが東北のナマハゲのように、サンタは子どもたちにご褒美をあげる存在であるとともに罰したり、間引きしたりする怖い存在でもあったのです。
  クリスマスは死者がよみがえるだけでなく、動物が人間と会話したり、身分制の強い時代でも奴隷と主人の関係が入れ替わったりする期間限定の異空間だったのです。

  だったら、女の子がサンタになったっていいじゃない!
  ……というのが『サンタ服の女の子』の主張なのですが、はてさて、それは受け入れられる主張なのか、はたまたスケリントンのように撃墜されてしまうのか。
  後者だったとしても、骨を拾いに来て下さい!



  切通理作PRESENTS
『サンタ服を着た女の子〜ときめきクリスマス論』刊行記念
「サンタ女子たちとクリスマス・パーティ」
クリスマスはすべてが逆転する季節! 大人になった女子と男子が「乙女心」を再発見。歌、トーク、踊り・・・・誰の心の中にもある「女子の部屋」でハプニングを経験しない?
【司会】佐藤梟(デリシャスウィートス
【出演】切通理作&サンタガールズ、枡野浩一歌人)、宮田珠己(巨大仏エッセイスト)、チムニ−&魔子(デリシャスウィ−トス)、永田王(コラムニスト)、三坂知絵子(女優)、真生(女王様)、あいかわこうた(映画監督)ほかアーティスト、パフォーマー
Open18:30/Start19:30
会場・新宿ロフトプラスワン
ここを押してください。
¥1000(飲食別)
※サンタ服着用者に割引あり。既にサンタ服で来てくれるという人から連絡あって、嬉しい限りです!