ウルトラの星
原田昌樹監督の遺作『審理』の作品保存と再公開を求める署名、ご協力ありがとうございます。現在149人の方がご署名くださっており、感激です。
ところで、先ごろ刊行された『上原正三シナリオ選集』(現代書館)に、原田監督が『ウルトラマンティガ』で満田かずほ監督と共同演出した「ウルトラの星」の脚本が収められています。
この本、広辞苑並みの厚さにまず驚かされます。いま一日一編読まさせていただいておりますが、真っ先に開いたのが、「ウルトラの星」のページでした。
この作品に、次のようなナレーションがあります。
――円谷プロ。「子ども達に愛と夢を」をテーマに楽しいテレビ番組や映画を作り続けている会社だ。――
「子ども達に愛と夢を」という言葉を、原田監督は大好きだと生前語っておられました。
円谷英二、金城哲夫、円谷一といった昭和のウルトラシリーズを生み出した人たちのバトンを引き継ぎ「ウルトラの星」を輝かせ続けた一人が、原田監督なのです。
原田監督の墓石には『平成ウルトラマン』『旅の贈りもの』『審理』という作品のタイトルとともに、「人々に愛と夢を」という言葉が刻まれています。
それは原田監督のお母様が、普段監督が口癖のように言っていた言葉をアレンジしたとのこと。
それにしても、金城哲夫を演じた沖田浩之さん、円谷一を演じた円谷浩さんもあれから鬼籍に入られ、監督の原田さんまで……。
「ウルトラの星はみんなに大きな勇気と力を与えるためいつも空の彼方でまたたいている。輝け!ウルトラの星」(シナリオより)
■「裁判員制度広報用映画『審理』再公開及び作品保存を求める署名」です。
署名プロジェクトURL(署名先)↓
http://www.shomei.tv/project-1240.html
※以下が、その呼びかけ文のショート・ヴァージョンです。
裁判員制度広報用映画『審理』の配信及び上映活動の中止に対して、それをあくまで当面の自粛にしていただき、容疑者への公的な判断が出て、それに対する世間の反応が静まったら、鑑賞可能な状況にすることを、最高裁判所にお願いする署名です。
この作品は映画監督・原田昌樹氏の遺作となります。癌で余命を宣告されていた中で、命を刻むようにして作っていった作品です。裁判員に選ばれたごく普通の人々の視点で、人が人を裁くのではなく、罪を裁くのだということをわかりやすく説いていました。
この作品が、裁判員を演じた俳優の起こしたとされる事件を理由にして、公開がされなくなってしまっている状態を悲しく思います。
(以上、呼びかけ文の短いヴァージョンです。長いものは20日の日記に記しました。どちらもコピペ、回覧ご自由に行ってくださって結構です)
署名には「署名TV」というWebシステムを使っています。
しかし、特にそこに入会などの登録をしなくても署名が出来ます。
最高裁判所および同長官に署名を渡す際には本名での提出になりますが、それ以外の目的では一切使用はいたしません。
署名の際に「匿名にする」にチェックを入れれば、Webサイト上での表示は匿名になりますので名前は公表されません。