映画の友よ最新号・目次です!


『映画の友よ』第8号がたったいま、配信されました。
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<『抱きしめたい』はなぜあんなに面白いのか?〜塩田明彦監督に聞く映画術><足立正生監督と風景論を語る><『ハンナ・アーレント』がもっとわかる映画ガイド><映画で描く映画からの卒業>ほか今回も盛りだくさんの内容です。

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00 ごあいさつ
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本メルマガは新作レビューとは別に、いつもは私自身の長編批評が巻頭に来るのですが、今回はいったん自分の感覚を捉え直そうと思いました。

そこで現役の映画監督と、個別の作品に対するインタビューに留まらない、「映画術」についてお話させていただきました。

以前のレビューでも感激を記した『抱きしめたい〜真実の物語』の監督・塩田明彦さんです。塩田さんが出されたばかりの本『映画術 その演出はなぜ心をつかむのか』を読んで、ぜひお話を伺いたく思いました。

映画批評メルマガを始めていながら、私はその基準をどこに置くのか、考えてしまうことがあります。

もちろん、すべての映画を同じ基準で見る必要はないでしょうが、たとえばストーリーだけが映画の面白さなのかといえばそうではないし、場面だけを切り取って楽しめても、やはり全体が息づいていなければ気分のよい映画体験とは言えないような気がします。

次に何が起こるのかわからないような…・・・わくわくする映画体験はどこから来るもなのか、その一端だけでも、知りたいと思いました。

そして、単に映画を「鑑賞」するだけではなく、生身の私たちは、どんな風に周囲の現実を感じ取っているのかということにも、私は興味あります。

現実が風景のように感じるというのは、いったいどういうことなのか?

今回、大物ゲストとしてお話を伺ったのは、<風景論>の先駆者といわれた映画監督の足立正生さんです。

足立さんは「60年代アンダーグラウンドの旗手、若松孝二大島渚らと伴走、ゴダールをも凌いだ異才、そして、パレスチナへと旅立ち、世界を震撼させた日本赤軍兵士」と自著『映画/革命』の帯で紹介されている人物です。

日本に居ない時期が長かった足立さんは、時間を一気に飛び越えてぐわっと鮮明に感覚がつながるようなダイナミックな瞬間に私たちを立ち合わせてくれます。


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今週の目次
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[00]ごあいさつ
[01] 塩田明彦監督に聞く「映画術」〜『抱きしめたい』はなぜあんなに面白いのか?
[02] 足立正生監督と風景論を語る〜『風景の死滅』は「風景の突破」である
[03] 日本映画ほぼ全批評
・わたしのハワイの歩きかた
・坂本くんは見た目だけが真面目
銀の匙
平成ライダー昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊
偉大なる、しゅららぼん
・激写!カジレナ熱愛中!
・猫侍
[04]カセット館長の映画レビュー  連載寄稿・後藤健児
映画で描く異世界からの「卒業」
[05] 世界を知るための映画  連載寄稿・山口あんな
ユダヤ人とイスラエル人〜『ハンナ・アーレント』の背景にあるユダヤ人社会
[06] セクシー・ダイナマイト 「男に自信がないからマゾが増える」って本当? SM女王様・更科青色さんと見る『トパーズ』 第3回(最終回) 
[07]女子、ときどきピンク映画  連載寄稿・百地優子(脚本家) 第8回 新作で実験!実話をもとにしたピンク映画
[08]連載・特撮黙示録1954−2014 第7回 シリーズものとしての怪獣映画論〜『モスラ対ゴジラ』前編
[09]あとがき

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