一晩だけ公開映画『いちは』(仮)を見た!

映画について語り合いたいメルマガ『映画の友よ』。
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ただいま最新号編集中ですが、友松直之監督から、28日に一日だけ上映される映画の
DVDを渡されました。

そこでこの映画のレビューのみ、先にこのブログで公開します!

但し、一日だけの公開で後は封印予定の映画であり、
そのただ一度の上映の先にネタバレしてしまうのは悪いので、
むろん友松監督としては宣伝告知してほしいという気持ちがあると思うのですが、
ここでは一部伏せ字にして公開したく思います。

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いちは(仮)

企画物AV女優としての活動の一方、映画にも出始め、友松直之監督の仲間たちが阿佐谷ロフトAでやっている血とオッパイの映画祭「東京電撃映画祭」で、「サンダーボルトガールズ」という名の半裸給仕の一員を務めながら、当の友松作品には出る事のないまま引退が決まった女優・倉沢いちは。

そこで友松監督が、「東京電撃映画祭」に集まる人々から一口五千円以上のカンパを募り、一日だけ公開の、一時間ほどのドキュメンタリー映画『いちは(仮)』を作って、この28日の「東京電撃映画祭」で公開する。女優、ミュージシャンでもある黒木歩が共同監督。

私はその作品をいち早く見せて頂いた。

本作の構成は、倉沢いちは自身が語る生い立ちに、過去の自分自身を演じるパートや、パンクスの格好をした彼女がところどころ毒づいてみせるパート等をシャッフル。
単純な聞き取り映像には終始しておらず、退屈させない作りだ。

黒木歩を聴き手に、親への繊細な感情を口にするしおらしい倉沢いちはと、路上を練り歩き、決して誰にも愛されていないんだと指を立てるパンクスいちはの二面性が作品を動的なものにする。

倉沢いちはの語る来歴は、メンヘル女子としてはよくある話と思える中にところどころ、地雷のように「こんなコトまであったんだ」と凍り付くような瞬間もある。

一見平凡な家庭で優等生を演じていたが、●●●●●●●●●●●●●●●●という思いにかられ、苦しんだ彼女は、●●●●●●●●●●●●●●●●したり、●●●●●●●●●●●●●●●●したり、AVに出たりと●●●目を引こうとする。

思いのほか深刻な●●●の訴えにようやく●●●●●絆を確かめ合うものの、そんな極端な行動に出なければ●●●●●●●●●●●●●●●●という事がまたしこりになる。エンドレスな地獄感が語られる。

AV女優としては●●●●●●●●●●●●●●●●、●●●●●●●●●●●●●●●●、●●●●●●●●●●●●●●●●けれど、●●●●●●●●●●●●●●●●彼女。

かといって●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●わけでもない。

このドキュメンタリー、ある意味●●●●●●●がないと、●●●●●●●●●●●●●●●●だけではキツイものがある。

ましてや、この映画の監督は、非モテ男子の味方として女の身勝手さを常に批判してきた友松直之である。

●●●●●●●●が、その分「東京電撃映画祭」に集う男性陣からは●●●●●●●●●●●●●●●●倉沢いちはのあり方にスポットを当てながら、さらには倉沢いちは本人から●●●●●●●●●●●●●●●●インタビューして、●●●●●●●●●●●●●●●●批判をさせてみせたり、引退を決めた彼女に●●●●●●●●●●●●●●●●事に焦点を当てて、「淋しいのは倉沢いちはだけじゃない。●●●●●●●●●●●●●●●●非モテ男子は、もっと淋しいんだよ」とでも言わんばかりな構成にしている。

そこに、淋しい女より淋しい男の方が自殺する割合が多い……というメッセージを挿入するのはいつもの友松節だ。

2010年3月11日の●●では、直接●●●●●●●●が、●●●●●●●●●●●●●●●●し、以前にもまして●●●●●●●●語る倉沢いちは。

聞きようによっては、●●●●●●●●おり、いまだ●●●●●●●●●●●●を、自分の●●●●の●●●●にしているかのようにも感じられる●●●●●●●●度だが、友松はここで「淋しい男の●●●●●●●●●●●●●●●●上回る」という数字を挿入しつつ、●●当時に数々の●●状況を●●した実際の●●●●映像に、●●●●●●●●●●●●をシーンバックし、あたかも彼女が「●●●●●●●●●●●●●●●●」かのように編集。

一般公開をせず、一晩だけの映画祭に来た人にだけ見せる映像でしか許されない表現だろうが、ここで友松は倉沢いちはを追い込んでいるのか、共犯になっているのか、一種混濁した地平に立っている。

そして倉沢いちはの引退の理由が語られる。これまでAVを監督した事はあるものの、現在AV業界に気を遣わなければならない立場には居ない友松直之の手になるだけあって、普通のAV女優のドキュメンタリーでは語られないようなリアルな部分まで踏み込んでいる。ここも見どころだ。

彼女の●●●●●●●●●●●●●●●●の果てにAVへの出演があるとしたら、AVという別天地もまた、そこにとどまる限り、●●●●●●●●●●●●●●●●なのだ。その世界で彼女は●●●●●●●●●●●●●●●●が、●●●●●●●●●●●●●●●●不安。そこで生き続けるの●●●●●●●●●●●●●●●●と語り、また●●●●●●●●●●●●●●●●行為が将来●●●●●として、●●●●●●●●●●●●●●●●という夢を壊す危険があるなら、いつかはそこから降りなければならない。

「幸せになります」と言う彼女の笑顔と、血まみれで腹からかきだした胎児をかき抱くスプラッタなイメージシーンは、友松の女性への憎しみと、にもかかわらず血まみれの中で生命を抱き上げる聖性へのオマージュに満ち満ちているように、私には思えた。

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「いちは(仮)」 一回限りの上映。28(土)阿佐ヶ谷ロフトA24時〜 第八回東京電撃映画祭いちは卒業式 http://ameblo.jp/n-tomomatu/entry-11992934061.html

東京電撃映画祭プロデュース作品「いちは(仮)」出演/倉沢いちは ももは 衣緒菜
監督/友松直之×黒木歩
撮影/黒木歩 高野平
編集/西村絵美 黒木歩
音楽/KARAふる 
主題歌「Hannelore 〜小さな勇者の話〜」作詞・作曲/KARAふる
挿入歌「いちは」作詞・作曲・唄/さらむいみ
プロデューサー/SHIN 電撃チャック 石川二郎

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伏せ字部分をメルマガ本体で公開するかどうかは、
友松監督とも相談の上、決めたいと思います。

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