新宿で映画を見るということ

今週木曜日!12/10のニコニコ生放送21時〜
 フレームチャンネル「切通理作の新宿地下教室」では、『新宿で映画を見るということ』をテーマとし、
 蜂須賀健太郎さん(『Alice in Dreamland』監督)
 酒井正史さん(新宿ケイズシネマ支配人)
 家田祐明さん(新宿ケイズシネマ企画担当)
 酒井麻衣さん(『いいにおいのする映画』監督)
 ・・・の皆さんにゲストにおいでいただく予定です。
 
 http://live.nicovideo.jp/gate/lv241934192

 クリスマス公開『Alice in Dreamland』と来春公開『いいにおいのする映画』。ティム・バートン愛溢れる銀幕のダーク・ファンタジーを送り出す両作の監督とトークする時間と、

 中野武蔵野ホール時代から単館映画文化を担い、新宿でエッジの効いた作品を次々と送り出すケイズシネマ支配人、企画担当のお二人を迎えて語るコーナーを織り交ぜて展開できればと思っております。
 
 例によって会場の「フレーム」さんは料理のおいしい素敵なバーですので、直接会場にお越しになってくださってもうれしく思います。
 http://framejapan.com/

 そして、当日事情で生放送見れないという方はぜひタイムシフト予約をば!
 よろしくおねがいいたします。

ただいま配信!切通理作メルマガ『映画の友よ』43号

ただいま配信!切通理作メルマガ『映画の友よ』43号<映画の一揆だ!12月5日公開『新しき民』><話題作批評『グラスホッパー』『起終点駅 ターミナル』><わが道を行く『バレエ・ボーイズ』の男子たち><見逃し名画劇場『マンゴーと赤い車椅子』>
http://yakan-hiko.com/risaku.html

────────────────
00 巻頭のごあいさつ
────────────────

今回は12月5日から公開の、山崎樹一郎監督の新作『新しき民』の話題から始まります。

この作品は低予算のインディペンデント映画でありながら時代劇であり、かつ局所的な描写に終始するのではなく、280年前に起きた「一揆」を農民、山の民、武士といくつもの層の人間どうしの軋轢として描いた、いわば実写版『もののけ姫』とも言うべき問題作です!

そしてメジャー公開中の『グラスホッパー』『起終点駅 ターミナル』についてレビュー書きました。『起終点駅 ターミナル』論は400字に換算すると19枚という長編原稿になりました。『グラスホッパー』は前号でレビューした作品でもある『MOZU』との比較も行っております。 

連載寄稿である、東京国際映画祭サポーターの山口あんなさんの「世界を知るための映画」では、「この道を行く」と題し、ノルウェーでバレエを踊ることを選ぶ「男子」たちを描く『バレエ・ボーイズ』に焦点を当てています。

そして今号からしばらくの間、今年前半見逃した作品を「見逃し映画劇場」として、レビューします。第一弾は『マンゴーと赤い車椅子』。元AKBの秋元才加と、EXILEパフォーマーのNAOTOがともに車椅子に乗るカップルを演じ、自らも脊髄損傷で車椅子生活を送っている仲倉重郎監督が手掛けた作品です。

仲倉監督は、本メルマガ40号でレポしたシンポジウム『映画監督と時代〜戦争法案を廃案に!』の主催者の1人でもあり、当日車椅子ごとフレキシブルに動き会の進行を支えるエネルギッシュな姿がいまでも目に焼き付いております。

この号が出て10日後には、「映画の友よ」イベント『シネ☆マみれ』の第4回が開催されます。
12月12日(土)に決まりました。
http://cinemamire.jimdo.com/

次回、私の基調講演は高畑勲論の最終回として、今回『じゃりン子チエ』を。「名作劇場」から一転、浪花喜劇に挑戦する高畑世界!

そして高畑論ラストを記念して、「高畑作品のヒロイン観」を、東大卒お笑い芸人・キタサヤカさんと語ります。

キタさんいわく「高畑作品ほど、女性に寄り添った物語は見たことがない」。『アナ雪』や『マレフィセント』や一番新しい『マッドマックス 怒りのデスロード』など、高畑作品以外の近年の映画作品との比較対照も行いたいとキタさんは言っています。皆さんももし興味持たれたら、おいでくだされば幸いです。

この「シネ☆マみれ」、今後も二カ月に一回のペースで続けていければと思っています。
メルマガ本体ともども、よろしくお願いいたします。

では、今号お読みくだされば幸いです!
http://yakan-hiko.com/risaku.html

榊英雄監督そして戦争法案そして進撃の巨人。最新号配信開始!

切通理作メールマガジン「映画の友よ」のイベント
「シネマみれ」のホームページが出来ました。
http://cinemamire.jimdo.com/
ぜひ見てください!
次回のイベントは10月31日(土)、
私の基調講演は高畑勲論『アルプスの少女ハイジ』編。16時開場。

さて「映画の友よ」
Vol.40が配信されました!

当メルマガ初期を思わせる久しぶりにボリューミーな内容です。

<『木屋町DARUMA』そして初のピンク映画!榊英雄監督ロングインタビュー><『進撃の巨人』二部作ぶっ通しレビュー><シンポジウム「映画監督と戦争法案」><カナザワ映画祭レポ><『水の声を聞く』DVD化記念出演者エッセイ>

ePub版→http://yakan-hiko.com/EPUB
■mobi版→http://yakan-hiko.com/MOBI
■web版 →http://yakan-hiko.com/BN

前回、同時並行で準備していたのですが同時にタイムーオーバーしてしまった3つの企画、満を持して掲載です!

1つ目は、映画監督であり俳優でもある榊英雄さんのロングインタビュー。
現在、遠藤憲一主演の『木屋町DARUMA』という新作が公開中ですが、その公開中になんと初のピンク映画を世に送り出します。

榊さんといえば、私にとっては『特命戦隊ゴーバスターズ』の黒木司令官役での、若者を統率する渋くナイスミドルな存在感が印象的でしたが、今回のインタビューで、そのはるか前に見た、古厩智之監督の長編デビュー作『この窓は君のもの』に高校生役で主演されていたと気付きました。

その長いキャリアの中で、同時進行で続けている監督業は、役者ならではの現場でのぶつかり合い、そこから生起したものが漲っています。

今回その一端を語って頂きましたが、撮影現場での遠藤憲一さん、武田梨奈さんほか出演俳優の皆さんとのバトル、どこで火花が散ったのか、どこで「勝ち」に行ったのか・・・ここまで具体的に語って下さる監督のインタビューは、私にとって榊英雄さんが初めてです。

監督として、「OK」を出す前に、何が降りてきて、その時、どんな息遣いだったのかまで、インタビューの場で再現してくださいました。

榊監督と、38号でインタビューをお願いした高橋伴明監督では、同じ取材時間でも語られる速度・密度が違い、榊監督の場合、伴明監督のおよそ3倍はありました。

20歳近い年齢の違いもさることながら、榊監督の「語る」パワーは他に類を見ないほどで、しかも非常に濃厚なので、出来得る限り省略せず掲載させて頂いてます。

それでも、おそらくネタバレしすぎと思われるところなど、カットした箇所はあるのですが・・・。

なんと、45000字(400字原稿用紙に換算して110枚)になりました!
でも一気に読める内容です。
そのあと鼻血出しても、当方は責任持ちません!

スペシャル企画の2つ目は、安保法案が可決された先月9月19日(土)に開催されたイベント『映画監督と時代〜戦争法案を廃案に!』に行ったレポです。

GHQの圧力により長年幻の映画と言われてきた『ひろしま』(58/関川秀雄監督)の上映と、大林宣彦金子修介小中和哉杉井ギサブローほか映画監督たちのシンポジウムの二部構成でしたが、シンポの予定メンバーを知って、ファンタジー作品を多く手掛けてきた監督たちが現実の戦争にどう向き合うのか、興味深々で会場に向かいました。

ガメラウルトラマンなど、金子・小中両監督の自作に触れながらの発言もあり、大林監督からは黒澤明監督の秘話など貴重な話が聴けました。
また映画『ひろしま』と『ゴジラ』の相関関係など、新たに発見がありましたので併せて報告いたします。

企画の3つ目は、前々号のあとがきで予告していた、実写版『進撃の巨人』の「二部作ぶっ通しレビュー」。

この作品、ヒットを記録した一方、特にインターネットではネガティブな反応が多く見られました。「そんなに悪い映画だったのだろうか?」と、一度バラバラに見た二部作を、一日通して再見。作品が描きたかったものは何なのか、考えます。

寄稿も充実しております。
カナザワ映画祭から帰ってきたばかりの後藤健児さんが、同映画祭をレポしてくださっております。
映画祭そのものに行きたくなるような文章である事はもちろんですが、映画を味わいつくそうとする後藤さんの若いパワーに、気分がノセられてハイになれる原稿です。

俳優の齋藤隆文さんには、前回の『野火』の話題に続き、サマナ服の信者役での出演が印象的だった映画『水の声を聞く』(山本政志監督)のDVD化を記念した文章を寄稿して頂きました。話題作に次々と出演されている齋藤さんの「運」も実力の一つでしょう。

ぜひ、お読みくだされば幸いです!
購読一カ月無料です。お試しくだされば。


────────────────
今週の目次
────────────────

[00] 巻頭のごあいさつ
[01] 今週の目次
[02] 『木屋町DARUMA』そして初のピンク映画!榊英雄監督ロングインタビュー45000字
・あえてタブーを背負う姿勢
遠藤憲一演ずる「勝浦」に思い入れがある理由
・子宮の側を見るのか、子宮から見るのか
・「違うんだよ榊くん!」遠藤憲一さんとのバトル
・監督の仕事は「願掛け」である!?
・堂々と戦える神経戦としての映画
・勝たなきゃいけないシーン
武田梨奈さんに「帰れ」と言った理由
・飲ませたらんかい!
・「さからえない空気」を作る
・女優という職業を信じていない
・ピンク映画で男の復権
・ピンクを嫌がる役者に殺意
・リアリティなんかぶっ飛ばせ
・シネフィルは知らん。映画でハンコを押せ!
・役者も監督もガチンコ勝負
遠藤憲一さんの約束
[03] 『進撃の巨人』実写版二部作ぶっ通しレビュー
[04] 連載寄稿・カセット館長の映画レビュー 第35回 映画狂の祭典!カナザワ映画祭2015レポート! 筆・後藤健児
[05] 連載寄稿・映画で世界を変えられると信じて 第7回 『水の声を聞く』DVD化 筆・
齋藤隆文
[06] 『映画監督と時代〜戦争法案を廃案に!』レポート
□幻の作品『ひろしま』はこういう映画だ!
□シンポジウム 大林宣彦金子修介小中和哉杉井ギサブローほか登壇
[06] 後藤健児さんと動画番組に出演!そして第3回映画の友よ祭「シネ☆マみれ」告知!
[07] 採録・世界を知るための映画「その背に負ったもの」 筆・山口あんな
[08] あとがき

最新号は「映画とデモ 力の連鎖は平和を生むか?」

最新号のVol.039は今回、私スケジュールの圧迫・・・というといかにも売れっ子みたいですが、実際は自己管理の甘さから用意していた原稿が間に合わず、連載陣に頼ってしまいました。すみません!http://yakan-hiko.com/risaku.html

今回は、私が講師をしている文章学校の弟子でもある国際映画祭スタッフ・山口あんなさんの連載「世界を知るための映画」の最新回『その背に負ったもの 〜シリア デモから戦闘へ』を掲載してます。

号全体のタイトルは「映画とデモ 力の連鎖は平和を生むか?」にしました。安保法案に反対するデモが盛り上がったいまの日本で、これからを占う時、実に示唆に富んだ原稿になっていると私は思います。

山口さんの原稿からは シリアの若者の行動が人々をひきつけていった過程で見える臨場感が伝わってきます。彼らがいわゆる困窮する若者ではなかった点が清新な行動を生み出せた事、しかしその後に続く「日常を失う」事態とは? 御一読頂ければ。

早くも、読者の方から反応頂きました。
「読みました。デモって結局 一揆とか直訴と同じように命懸けの行為なんだという事ですかね」。

これには、なるほどと思いました。
日常にいつでも戻れるつもりでも、後戻りできない堰をいつの間にか超えてしまっていたり、超えさせられてしまうこともある。

また周囲に居る人間や同時代の人間が、そんなつもりはなくても、いつのまにか無責任に煽ってしまう状態になっていることもあり得る。

たとえ非暴力のデモであったとしても、勢いに任せて煽る前に、自爆テロをする若者を子に持った親と同じ覚悟を持てるかどうかという想像力を、一度はくぐってみるべきなのかもしれないのかな……と思い始めてきたのですが、いくらなんでも大げさでしょうか?

『映画の友よ』38号、高橋伴明監督にワイルドサイドなインタビュー

配信開始されています!切通理作メルマガ『映画の友よ』38号。今回は公開中の『赤い玉、』監督である高橋伴明さんにロングインタビュー。「映画と性を語る」というテーマで「ここまで言っていいんですか」と息を呑むワイルドサイドなメッセージが次々と繰り出されます。

『赤い玉、』は高橋監督が自ら勤める大学の学生を脱がせてヒロインにし、奥田瑛二演じる自分がモデルの教員(兼映画監督)に淫行させ退官に追い込む映画。学生の前で「映画なんか教えられないことがわかった」と言い切って去っていくこの先生は、そんな日常をシナリオにして映画の企画にします。

そして自分の息子ぐらいの年齢の若きプロデューサーから「ターゲット(想定観客層)は?」と問われ「オレ自身」と応えます。そういう映画です。

若い頃、監督になる前から合鍵を12個持っていたほどのモテ男だったという高橋監督。女優の高橋恵子さんの夫である事は有名ですが「女優の持つジェンダー性」という部分でも持論を展開されています。

まだまだモテたい人も必読!
<長編批評『ピース オブ ケイク』『天空の蜂』『私たちのハアハア』><竜巻映画は怪獣映画><ゾンビメイクに負けないイケメンとは?>といった記事とともにお楽しみいただければ幸いです。

http://yakan-hiko.com/risaku.html

────────────────
目次
────────────────

[00] 巻頭のごあいさつ
[01] 今週の目次
[02] 連載寄稿・カセット館長の映画レビュー 筆・後藤健児 
第34回 竜巻映画は怪獣映画である!
[03] 連載寄稿・眼福女子の俳優論 筆・小佳透子 美しいポテンシャルの高さ〜ニコラス・ホルトの魅力
[04] 高橋伴明、映画と性を語る〜『赤い玉、』公開記念ロングインタビュー
・<妄想>を強く持つのは人間のオス
・監督はモニタなんか見るな!
・映画なんか教えらんねえよ!
・裸から逃げるな!自由でなくなる
・物議を醸すとわかってやった
武田泰淳川端康成
・もう「偉い人」は撮りたくない
・映画は試写で見ない
・<企画ありき>じゃなく<クレームありき>の映画
・呑むか吸うか、ヤッてるか
[05] 青春の疾走……そして喪失の旅『私たちのハアハア』
[06] 恋そのものを描きだす『ピース オブ ケイク』
[07] 日本でポリティカル・フィクションが成功した瞬間〜『天空の蜂』
[08] 第3回「映画の友よ」祭告知
[09] あとがき

「間の世代」の戦争〜『ソ満国境 15歳の夏』特集UP

  しばしば予告してまいりました映画『ソ満国境 15歳の夏』特集がニコニコ動画アーカイブにUPされました。 

  http://nico.ms/1440428609


  新宿K's cinemaで28日(金)まで、渋谷ユーロスペースで29日(土)から公開される『ソ満国境 15歳の夏』の監督・松島哲也さん、脚本友松直之さんを迎えて、戦争体験者と若者の間に立つ世代がどう語り継ぐのかを、トークしています。

 これは私がニコ生のフレームチャンネルさんでやらせて頂いている 「切通理作の新宿地下教室」の第一回『敗戦の時、15歳だった』(先月30日生放送)の後半部分のアーカイブです。

 既に前半「『85歳の被爆者 歴史を消さないために』 出版プロジェクトについて」のアーカイブはUPして頂いてます。

  http://www.nicovideo.jp/watch/1438332252

 本来同じ番組の同じ回の前半と後半ですので、お時間のある方は併せてご視聴くだされば幸いです。

 私が現在呼びかけている「『85歳の被爆者 歴史を消さないために』 は、15歳で被爆し、終戦を迎えた母との対談集刊行プロジェクト(http://osu.pw/abhgg)ですが、 『ソ満国境 15歳の夏』も15歳の敗戦時にソ満国境をさ迷った少年達の実話をもとにしています。

 そして私、松島さん、友松さんはともに自身は戦争体験がなく、またいま「15歳」の若者でもありません。

 そうした「間の世代」が、いまの15歳になにを、どう問いかけるのか。
 そして自らの責任とは何か?

 ぜひ聞いていただければ幸いです。

『映画の友よ』イベント第2弾記念号外

ただいま配信!切通理作メルマガ『映画の友よ』イベント第2弾記念号外
<レポ「高畑勲が問う『感情移入の罠』あるいは『戦争と日本人』」><女優安部智凛・若松孝二監督への思いを語る><ハリウッド特撮に見る日本の昭和ヒーロー精神>等々! http://yakan-hiko.com/risaku.html

今回は23日(日)午後6時開場の「映画の友よ」第2回イベントに合わせた号外で、イベント内容に関連した原稿を採録しています。

(イベントの概要はこちら→http://d.hatena.ne.jp/PaPeRo/20150819)


既に配信量が膨大になってしまっている当メルマガを「ベスト盤」として振り返る一つの結節点として、受け取ってくだされば幸いです。

バックナンバーを参照する参考にしてくださればとも思います。

次号では、新作レビューと連載執筆陣の新規原稿に戻ります。

────────────────
目次
────────────────

[00] 巻頭のごあいさつ&イベント告知
[01] 今週の目次
[02] 米アカデミー賞ノミネートの日、高畑勲が語った「日本人の危うさ」
[03] 若松孝二監督がいたから、女優が続けられた 安部智凛さんインタビュー
[04] カセット館長の映画レビュー 第16回 日本の昭和ヒーローものの精神を受け継ぐ『トランスフォーマー/ロストエイジ
[05] 連載 世界を知るための映画  筆・山口あんな
インド&タイ、綴られて行き交う言葉〜『めぐり逢わせのお弁当』『先生の日記』
[06] 連載寄稿 眼福女子の俳優論 「八の字トリオ」の共感度高い笑顔〜『50/50』ジョゼフ・ゴードン=レヴィット 筆・小佳透子
[07] あとがき

新規購読の方は最初の一カ月無料です。
途中でやめてもかまいません。
この機会にぜひ!